民泊運用を考えている方へ。意外と知らない民泊の「良い設備、悪い設備」

住宅宿泊事業法(民泊新法)の施行が決まり、空き室などを民泊として新たに運用することを考えている物件オーナー(ホスト)の方や不動産管理業者の方も多いと思います。「空き物件に家具を入れれば完成!」と簡単に思われがちですが、実は民泊物件を立ち上げるには意外と手間がかかります。

「民泊を運用してみたが、無駄なコストだけが多くかかった……」ということを防ぐためには、最初に予算をかけてでも気にするべきポイントがいくつかあるのです。

民泊の運営で手間がかかるのは運用よりも立ち上げ段階?

ベッドや机などの家具で部屋をどのように演出するか、Wi-Fi環境をホームWi-Fiにするか、ポケットWi-Fiにするか、などなど、オープンまでの検討事項は様々です。

今回は、民泊物件を運営していく上での「これは欠かせない!」「これを導入するとゲストに喜ばれる!」といったことを、Zensでの実体験をもとにご紹介します。

ベッドは狭く見える2段ベッドよりも広々としたダブルベッドを

これから民泊を運用しようと考えている方の中には、二段ベッドを数台導入することで多くの人が泊まれる環境を作れるため、ファミリー層や友人同士での旅行に使われることで売り上げが伸びるとお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、実際にその運用で人気物件になった例もあります。

しかし、二段ベッド物件の清掃は思ったよりも大変です。
また、家の一部の部屋ではなく一軒家やアパートの一室をまるごと借りようと考えているゲストは、Airbnbのキャッチコピーの「暮らすように旅しよう」のとおり、「自分が自分の家で過ごすように旅先に滞在したい」と考えている方が多いです。

日本に旅行に来る海外の方や日本国内を旅行される日本の方で、普段から2段ベッドで寝ている方は少ないでしょう。それを配慮すると、普段の生活に近い環境と多くの人が泊まれる環境の両方を兼ね備えていることが最適だと言えます。

そこでおすすめなのがダブルベッドです。1人なら広々と寝ることができますし、OTA(Online Travel Agency)の収容人数には、ダブルベッド1台で2人分と表記することが可能です。

1部屋に2段ベッドを3台置くよりも、ダブルベッドを1~2台設置することをおすすめします。
結局のところは、ゲスト様が旅行後にゆっくり休むことのできる環境が、リピーターやレビューの高評価獲得につながるのかもしれません。1人はもちろん、2人でもゆったりと休むことができるダブルベッドなら、その環境を作り出すことができます。

通信容量が少ないWi-Fiはクレームの元

物件に設置するWi-Fiにも注意が必要です。結論から言うと、使用量により高速通信が使えなくなるWi-Fi、特に一般生活の枠でも通信容量の制限に達してしまうWi-Fiをお部屋に設置することはあまりおすすめできません。

皆さんもご自身が契約されている携帯電話が規定の容量に達してしまい制限がかかった経験をお持ちではないでしょうか。通信速度に制限がかかってしまうと、ページ1つを読み込むにも時間がかかりストレスになります。

これは民泊でも同様で、物件紹介ページにはWi-Fi設置をうたっていても、前に使用していたゲスト様が通信容量に制限がかかるまで使用してしまうと「Wi-Fiの通信速度が遅く使い物にならない」と次に利用するゲストからのクレームにつながります。

こういったクレームはレビューにも大きく影響を及ぼすため、すぐに通信容量の制限に達してしまうWi-Fiを設置することはおすすめできません。

理想は、物件にホームWi-Fi(固定Wi-Fi)とポケットWi-Fi(持ち運び用のWi-Fi)の両方を設置することです。特にポケットWi-Fiで一番良いのは、月単位で無制限のものです。制限があるものでも、1日最大1GBまでや3日で7GBまで、という日単位で制限のあるWi-Fiより、月最大100GBなど大きな容量があり短期間の制限がないものの契約をおすすめいたします。

皆さんが家でYoutube等で動画コンテンツを見るように、旅先でそういうものを楽しまれる方も多いです。固定Wi-Fiがある物件では、NetflixやAmazonTVなど映画を見れるコンテンツを導入することで、さらにゲストの満足度を上げることができます。

しかしポケットWi-Fiを設置する際には注意点があります。ポケットWi-Fiはゲストが持ち運んで外で使用することが多いのですが、外で紛失にあったりなくしてしまったり、間違って持ち帰ってしまう場合もあります。補償される場合もありますが、時間がかかることが多いため注意が必要です。

こうしたトラブルでは以下の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。

「暮らすように旅しよう」を叶える部屋作りを

今回は、ベッドとWi-Fiに関してのお話でしたが、紹介した例に限らず物件に設置するものを選ぶ際の基準は、「暮らすように旅しよう」「自分が自分の家で過ごすように旅先に滞在したい」に則って選ぶことです。また、バケーションや出張で来るゲストのことを考えて、部屋内に物が多くなりすぎないようにミニマルですっきりとしたなお部屋を作ると人気の出る部屋を提供できるでしょう。

そして、部屋をきれいに作るだけでは、ゲストはその物件に気づいてくれません。Airbnbの中で他の部屋と差別化できるような写真を載せることが必要です。そのコツについては以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。