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シェアリングエコノミーとは? Airbnbとどんな関係があるの?

[記事公開日]2017/11/01
[最終更新日]

Airbnbは、シェアリングエコノミーの先駆け。民泊について学んでいると、そんなセリフをよく見かけます。しかし、そもそもこのシェアリングエコノミーとは何なのでしょうか?
今回はシェアリングエコノミーの基本知識と、その中におけるAirbnbについてご紹介いたします。

シェアリングエコノミーとは?

シェアリングエコノミーとは、モノやスキル、サービスを、個人間、または個人と企業が共有する仕組みのことを指します。共有はインターネットを介して行なわれ、多くの場合、利用者・提供者が相互に評価をしあうシステムが導入されているのが特徴です。


これはもともとアメリカで発展し始めたシステムですが、最近では日本での認知度も上がってきています。2016年の総務省の調査によると、日本人の72%がシェアリングエコノミーのひとつである民泊を認知しているのです。

ただし他の先進諸国と比べるとまだまだ発展途上の感があり、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、韓国、中国、オーストラリア、インドという8か国の中で、72%は最低の数字です。

家事などの個人の仕事に関するシェアリングエコノミーのサービスについては、たった46.7%しか認知されていません。さらに、実際に利用した経験がある人は5.7%と極めて低い割合となっています。日本ではシェアリングエコノミーとはまだまだ発展の余地があるといえるでしょう。

シェアリングエコノミーには、いくつかのメリットがあります。まず利用者にとっては、既存のサービスよりも安価に利用できる点が挙げられるでしょう。

例えば、これまでは高いコストを払ってタクシーに乗るという選択肢しかなかった状況の場合。アメリカでは、シェアリングエコノミーのひとつである「Uber」を使えば、近くにいる一般ドライバーの車で安価に移動できるという仕組みが生まれています。


提供者にとっては、簡単に副業ができるというメリットがあります。日本において副業のハードルは高く、会社員でありながら新しい収入源を得るのは難しいことでした。

しかしシェアリングエコノミーによって、これが非常に簡単に実現できるような社会になりつつあります。例えば、クラウドソーシングに登録し、仕事の休憩時間や休日を使って、得意分野を生かした仕事が簡単にできるようになっているのです。

また、新規参入のしやすさも見逃せません。従来であれば初期費用がかかっていた分野でも、個人所有している持ち物やスキルがあれば、気軽に仕事を始められます。

そもそもアメリカでシェアリングエコノミーが発達したのは、不況により個人が副業をして収入を得る必要が出てきたからだと言われています。そんな状況でも低リスクに始められるハードルの低さは、メリットのひとつでしょう。

利用者・提供者共に感じられるメリットは、手軽さです。ほとんどの場合、利用者は事前に登録をし、サービスが必要なときにチェックするだけ。これまでのように自分に必要なサービスを提供している会社を調べ、問い合わせ先を見つけ出し、連絡するという手間が一切省けます。提供者は手が空いた時間に自分ができる仕事がないかを確認し、マッチするものがあれば申し出るだけ。

さらに、新しい出会いを創出するという面も見逃せません。物やスキルのシェアを通して新たな人と知り合い、人生が豊かになることが期待できます。地域社会とのかかわりも作りやすく、地元コミュニティーに参加する大きなきっかけにもなりえるでしょう。

このように双方にとってメリットのあるシェアリングエコノミーは、アメリカを中心に世界中で広く活用され始めているのです。そして今、日本にもその波が到来しています。

シェアリングエコノミーが生まれた背景と分類


シェアリングエコノミーが誕生・普及した過程には、インターネットが密接に関係しています。何かを利用したい、提供したいと思ったとき、その情報を多くの人に一挙に伝えるには、インターネットは不可欠です。

また、スマートフォンの普及によりさらにこの動きが加速しました。インターネットとスマートフォン、この2つがあれば維持費を支払って何かを所有する必要はなく、使いたいときにだけ物やサービスを利用することが可能であると人々が気づき始めたのです。

こうして生まれたシェアリングエコノミーは、その領域を広げています。一番イメージしやすいのが、場所に関するシェアリングエコノミーです。Airbnbもこのひとつで、普段自分が住んでいない部屋・物件を他人にシェアするという仕組みですね。

他にも駐車場をシェアする「akippa」や、A4サイズのチラシが置ける場所をシェアする「エーヨ!」などが挙げられます。


Uber」を筆頭とする、移動に関するシェアリングエコノミーもかなり普及しています。自家用車をシェアする「Anyca」や、何人かで車に乗り合い割り勘で長距離を移動できる「notteco」が有名です。企業が参入しているものも多く、「タイムズカープラス」や「オリックスカーシェア」などのサービスを聞いたことがある人もいるでしょう。

また、現代は人の持つスキルや時間さえもシェアリングエコノミーのひとつとして活用されています。専門知識を持つ人を探すには「visasq」や「bizer」が便利ですし、単純作業をしてくれる人を探すなら「ココナラ」や「casy」が使えます。「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングも、人のシェアリングの一種だと言えるでしょう。

このように、一口にシェアリングエコノミーといってもその形態はさまざまで、あらゆる分野で拡大が進んでいます。

シェアリングエコノミーとAirbnb


Airbnbは、シェアリングエコノミーの代表例のひとつ。2008年に開設されて以来、現在では世界190カ国で利用されています。みなさんご存知の通り、空いている部屋や物件を持つ人が、旅行者や短・中期滞在者に宿としてシェアをするというビジネスモデルです。

ホームステイのように利用者と提供者が生活場所をシェアするパターンや、ゲストハウスのように複数人の利用者が1つの宿をシェアするパターン。その他にいわゆる「丸貸し」と呼ばれる、宿という空間だけをシェアするパターンなど、さまざまな種類がありますね。

当初は部屋や物件のシェアのみを行っていたAirbnbですが、最近では体験のシェアも取り扱っています。例えば、パリでシェフにフレンチを教わったり、ロンドンの美術館でガイド付きのツアーを申し込めたりするのです。

ここ日本でも、着付けのレッスンや日本酒のテイスティングといったものが開かれています。このようにAirbnbはシェアする分野を押し広げており、今後ますます盛り上がっていくことと予想されます。

シェアリングエコノミーが人々にもたらしたもの

シェアリングエコノミーは、「所有」の必然性を低下させました。ローンを組んで車を買わなくても簡単に移動ができますし、専門知識がなくても気軽にタスクを外注できる時代が到来したのです。

断捨離やミニマリストといった「ない」美徳を重んじる文化が流行する日本において、余分なものを所有しなくてすむシェアリングエコノミーは、より一層活用されていくのではないでしょうか。その潮流の先頭に立つAirbnbの今後の立ち位置についても、目が離せません。

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