これからの民泊に「体験」は必要不可欠?関東、関西に続き福岡でも「体験」サービスがスタート

2018年3月、Airbnbは自らのサイトにて「体験」のサービスを拡大させていく意向を示しました。

「体験」とは、宿泊先で現地の人からローカルな体験を提供してもらうことができるサービスです。Airbnbは旅に関する全てのことをワンストップで行えるよう、このサービスに注力していました。

「体験」がより充実することにより、ゲストはガイドブックには載っていない現地ならではのサービスを受けることが、ホストは自らの知見をゲストに提供することで新しい出会いの体験と新しい収益の形を得ることができるようになります。

日本でも今後拡大していく「体験」サービスはいったいどのようなものなのでしょうか。また、日本の民泊ビジネスにどのような影響を及ぼすのかまとめました。

1年間で予約率が2500%増!Airbnbはサービスの拡大へ

Airbnbは自らのサイトにて、以下の内容を記載しました。

2017年に、世界60都市で何千もの新しい「体験」が提供されるようになったことで、「体験」の予約件数は1年間で2500%増(「宿泊(ホーム)」の初年度と比べ25倍のペース)と飛躍的に増加しました。さらに、「体験」の91%がレビューで5つ星を獲得するなど、ゲストから圧倒的な支持を得ています。
Airbnb公式HPより)

以上の文より「体験」サービスが多くのゲストから支持を受けていることがわかります。この反響を受けてAirbnbは、2018年中に1000の地域で「体験」サービスを提供することを発表しました。その中にはイースター島やアイスランド、アラビア半島などの世界的に有名な観光地も含まれています。

このサービスがここまでの支持を得るようになった背景には、サービス提供までの過程にあります。ホストが提案した「体験」の全てが無条件で承認されるわけではないのです。その「体験」がユニークなものであるか、またホストの知識や情熱も審査にかけられた上で選ばれた上質なサービスだけがAirbnb上で公開されています。

これにより、ゲストがクオリティの高いローカルな体験に出会えるだけではなく、自分の得意分野を活かしてホストも収入を得ることができます。

サービスのカテゴリーも、ローカルなコンサートや特産品やローカルな文化にまつわるワークショップ、ナイトライフなどを楽しむことができます。ここで、特徴的なカテゴリーや、Airbnbと相性の良いカテゴリーについて少し紹介します。

  • 教室&ワークショップ

    その土地の特産品を味わったり工芸品を作ったりすることができます。日本では、和食の料理教室や茶道、華道、書道の体験が人気です。
  • エンターテイメント

    その地域で行われているローカルなショーやライブを堪能することができます。他にもガイドと同行してその地域の有名なところを回るツアーもあります。日本では秋葉原や下北沢の観光など、日本ならではの地域を回ることが多いです。
  • ナイトライフ

    その地域で行われているパーティへ案内したりローカルなバーなどに案内したりします。夜に遊ぶ場所はその地域のことを知っていないと足を運びづらいことから密かに人気を集めています。

ガイドブックを読んだだけではたどり着けない体験や、現地の人との交流ができる体験に人気が集まる傾向にあります。さらに、大きくサービスが拡大される今年は「食」と「音楽」にまつわる体験がさらに増加、人気を集めるとも予測されています。

関東、関西に続き福岡でもサービスがスタート。商店街活性化のモデルケースに

この1年で急速に人気を集めている「体験」サービスですが、今後日本で民泊を運用する上でも避けては通れなくなるかもしれません。なぜなら、今日本は「今後民泊を通して人気が出る観光地」として注目を浴びているからです。

2017年末にAirbnbは「全世界旅行トレンド予測」を発表しました。それによると、今年最も人気の都市に東京が、また3位に大阪があげられています。

日本では今以上民泊の需要が伸びると予測されています。そこで、日本を訪れた観光客に対して更なる価値を提供できるのがこの「体験」サービスなのです。

さらには2018年3月19日に、「体験」サービスの募集を福岡エリアで開始したことを発表しました。今までは関東エリア、関西エリアの2ヶ所だけでしたが、これにより日本で「体験」を行うことができる地域は3ヶ所になります。
Airbnb公式HPにはこのような記載があります。

体験の中には、福岡市経済観光文化局や福岡地域戦略推進協議会(FDC)との商店街活性化の取り組みの一環として箱崎での体験を掲載。地域の生活を垣間見ることができる商店街を体験として世界に発信し、旅と日常をつなぐことを通じた商店街活性化のモデルケース作りの試みを行います。
Airbnb公式HPより)

今回の福岡エリアでの「体験」サービスの募集は、ただのエリア拡大ではなくサービスを通じた新たな試みでもあるのです。HP内では、博多の伝統工芸である博多人形を作製できるワークショップや基肄城(きざんじょう)の礎石と水門が残る場所を巡るアウトドア体験、箱崎の飲み歩きツアーが紹介されています。

福岡は台湾や韓国などの近隣のアジア諸国から距離が近いこともあり、年々訪日観光客が増加していて注目されている土地です。(詳細は下記にまとめています)

民泊を活用して観光事業を活性化!福岡市が民泊を取り入れて行っている動きとは?

福岡でのサービスが好評であれば、今後他の地方都市にも拡大、地域活性化のカギとなるでしょう。今後どのような動きが出るか注目です。

快適な物件とローカルな体験と交流が今後の民泊運営のカギに

「体験」サービスはゲストにとって新しい視点と楽しみ方をもたらしてくれます。ホストにとっては自分の好きなことで収入を得ることに繋がり、その地域のとっても経済が活性化するきっかけになります。

ガイドブックに載っていたりインターネットで調べるとすぐに出てくるようなテンプレートな観光ではなく、自分だけの楽しみ方ができる観光に観光客の嗜好もシフトしています。宿泊場所の提供だけではなく、地域が一体となったり物件ホストと体験ホストが提携したりすることで、より良い体験と収益化に繋がることでしょう。

日本に訪れるゲストに対してどのようなおもてなしができるか、一度アイディアを出してみてはいかがでしょうか。また、Zensではそうしたお悩みを持つホストの方からのご相談も受け付けております。お気軽にご連絡ください。