Zensインターンが語る、「文化の体験」にこだわる理由と2つの課題

旅行をすると、行く先々ならではの経験をしたいと思いませんか?

最近、旅行業界で急速に伸びている事業、それが文化体験や教室などのアクティビティです。多くの旅行者の目的は、観光名所を訪れることや名物料理を味わうことにとどまらず、よりローカルな場所でその土地の文化を体験することになりつつあります。

今回は、これを踏まえてZensでも今取り組んでいるアクティビティ事業を立ち上げた経緯や今後の課題について取り上げます。

モノより体験が売れる時代? アクティビティ事業を立ち上げた理由

アクティビティ事業が成長している理由は、旅行者の需要の変化だけではありません。アクティビティへの参加により、旅行者一人当たりの消費の増加、地方都市への招致も期待されています。そのため、旅行代理店やツアー会社、地方創生を目指す地方自治体などからも注目を浴びているのです。

2017年4月から、Zensもアクティビティを提供し始めました。現在、主に開催しているのは茶道家傳田妙京(でんだ・みょうきょう)さんによる茶道アクティビティと、料理人渡辺洋介さんによる日本料理アクティビティの2つです。


(Zens茶道アクティビティの様子)

民泊運営会社として築いてきたZens独自のコミュニティを活用し、他にはないローカル感のある体験を訪日観光客に提供すること。それがアクティビティを担当する新規事業部のミッションです。

私がZensに入った理由

私は今、Zensの新規事業であるアクティビティを盛り上げるため、学生インターンとして働いています。

そもそもなぜZensでインターンシップを始めたのか。それは、異なる価値観に触れる機会を増やし、多様な生き方や考え方が認められる日本社会を作りたいという想いがあったからでした。

私は現在、4年制大学の国際系学部に所属しています。外国の文化に興味があり、国際交流サークルの運営や留学生のサポートなど、授業以外でも留学生と関わる機会を得てきました。

大学に進学するまで、外国人の友達もいなければ、日本から出たことすらなかった私にとって、日本人以外の学生と過ごす日々は驚きの連続です。特に驚いたことは、留学生の多くが自分のやりたい事に自由に取り組んでいたことでした。

ある時、卒業まで残り一年で専攻を変えたアメリカ人留学生に出会いました。彼は3年間経営を学んでいましたが、留学をきっかけに英語教師を目指し、専攻を変えたのです。彼の選択は、一度決めた専攻で4年間学ぶことが当然だと思っていた私には、考えられないものでした。

しかし、やりたい事のために自ら環境を変えて挑戦している彼を見て、私も自由にやりたいことに挑戦して良いのだと気が付きました。

まず、私が決めたのはカナダへの留学です。現地では一人で地元のダンスチームに参加したり、さらに休学をして韓国に1年間留学したりと、いつの間にか、やりたいと思ったことに素直に挑戦できる自分になっていました。

この経験から、日本にいてもより多くの異なる価値観を持つ人に出会い、考え方や生き方の幅を広げられるようになれば良いと思うようになりました。その想いを実現するための手段を見つけようと、民泊やアクティビティを通して日本と世界をつなぐことを目指しているZensでインターンシップを始めたのです。

はじめはオペレーション部として、Zensが運営代行をさせていただいている物件の清掃や備品の管理を行なっていました。ある時、手伝いとして日本料理アクティビティに同行する機会がありました。ホストの渡辺洋介さんは、普段は出会うことができないような超一流の料理人です。日本人も知らないような、日本料理に関する知識を学べる本格的な内容でした。


(飾りの花穂しそは醤油に入れてお刺身と一緒にいただくことを教わり、実践しています)

しかし、この日本料理アクティビティ、4か月で開催実績4回、その後の問い合わせは0。

超一流の料理人から直接日本料理について学べるという、普通に食事をしに来ただけでは体験できない内容でありながら、認知度が低いために予約数が少ないのはもったいない。

どうにかZensのアクティビティ事業を大きくしたいと思った私は、そのままアクティビティを担当する、新規事業部に異動させてもらうことになりました。

ローカルと観光客をつなぐZens Friends

Zensのアクティビティはローカル感を重視し、伝統文化やその土地ならではの体験を提供することを目指しています。しかし、日本には外国語が流暢でない方々も多くいらっしゃいます。そこでZensが考えたのが、通訳ボランティアであるZens Friendsでした。

日本の魅力を広めたいという強い思いを持ち、外国語も堪能でありながら、なかなか外国の方と関わる機会がない。そんな方々にZens Friendsになっていただき、アクティビティ中の、言葉のサポートをお願いしています。

Zens Friendsの存在により、外国語が分からない人も、アクティビティを提供する側として訪日外国人とつながることができるようになったのです。


(右端が日本料理アクティビティに同行して下さったZens Friends)

課題はアクティビティページへの誘客手段

現在アクティビティ事業部としてやるべきこと。それはアクティビティの認知度を上げ、予約数を増やすことです。アクティビティの質やサービスには、いままでに参加されたすべてのゲストから大満足のレビューをいただいております。

しかし、いくら他にはない魅力的なアクティビティを企画しても、認知度がなく参加者を得られないままでは日本と世界をつなぐことはできません。

そこでまず、認知度が上がらない原因を追究することから始めました。主な原因は以下の2つです。

課題1:一方的な集客

これまで、Zensが管理する物件に宿泊するゲストに対し、アクティビティ紹介のメッセージを送ることで集客を行ってきました。

自己紹介やメッセージのやり取りを参考に、メッセージを送るゲストを選定してはいたものの、明確なターゲット設定はありません。

アクティビティを求めているゲストがいても、こちらからメッセージを送らない限り、Zensのアクティビティを見つけられないのです。また、毎回同じ定型文を使用していたため返信がないことも多く、なかなか予約に繋がりませんでした。


(Zens独自に開発したZensAppを使用して、ゲストとやり取りをしています)

課題2:情報発信の不足

現在、ZensのアクティビティはZens Activityというページに掲載されています。紹介メッセージをする際にURLを送ることで、ゲストにページを見ていただいています。

つまり、メッセージを送ったゲストの中から、アクティビティに興味を持っていただいた方だけに、Zens Activityページを見ていただいているということです。

これでは、Zensのアクティビティが広まらないのも当然です。認知度をあげるには、SNSや旅行者がよく見る媒体を通して情報発信を行ない、多くの人の目に触れる必要があります。

認知度がなかなか上がらず、予約数が増えなかった原因を追究したことで、今後新規事業部がやらなければならないことがより明確に見えてきました。

課題の改善だけではなく新たなアクティビティ開発を

2018年1月には通訳案内士法が改正され、国家資格を持たない人でも訪日外国人に対して有料で通訳ガイドを行うことができるようになります。これにより「民泊+アクティビティ」のビジネスモデルはよりスタンダードなものとなるでしょう。それについては下記の記事で詳細に触れております。

Zensとしては、まずはアクティビティが訪日観光客の目に触れる機会を増やすため、情報発信に力を入れていきます。同時に、よりターゲットを絞った集客やアクティビティ内容の見直し、そして新アクティビティの企画にもとりかかっていく予定です。

Zensには英語や中国語などネイティブレベルの語学力はもちろん、コンテンツデザインやエンジニアなど、それぞれ違う分野で強みを持っているスタッフが集まっています。

まだまだ課題が山積しているアクティビティ事業ですが、Zensが掲げる「日本の魅力を再構築し、日本と世界の繋がりを増やしていく」というミッションを実現するためにも、Zens全体でアクティビティを盛り上げていこうと思っています。

Zens Insight 編集部
Zens Insight 編集部 18 Articles
編集部では、これまでzensが数百件を超える民泊物件を運用代行してきた実績を生かし、民泊運用に関する豊富なノウハウはもちろん、訪日旅行客のニーズを熟知した同社ならではの集客ノウハウなど、良質で有為なコンテンツの作成・提供を心がけています。